2010年3月3日水曜日

ルワンダ、Izere CenterでのTFT

ルワンダ、Izere CenterでのTFT
Thought Field Therapy at Izere Center in Rwanda
Nyinawimana Parish, Byumba Diocese

 1994年の集団虐殺後、Byumba Dioceseは多くの挑戦に直面していた。そこには、トラウマがあり、極貧、大多数の未亡人、孤児、障害者、そして未来の希望を全て無くした生存者たちがいた。片親を亡くした孤児は3100人、両親を亡くした孤児は850人、160人のエイズ・HIV感染孤児のうち、61人がエイズ・HIVと共に生きており、372人の身体障害者のうち125人が子どもで1651人が未亡人である。

 The Izere Centerは、トラウマや他の心理的問題のカウンセリングや栄養学の教育、障害児の教育、平和構築、紛争防止、決議や管理のために作られた。孤児には、授業料、教材、給食が提供されている。

 The Izere Centerは、十分なセラピストや多くの人が苦しんでいるトラウマケースを管理する効果的な治療が十分に確保されておらず困っていた。Nyinawimana Parishの大司祭Jean Marie Vianney (JMV) Dushimiyimanaは、Suzanne Connolly、Caroline Sakai, Carmen Luz Carriso, Cyndie とGaryの Quinn夫妻をByumbaへ招待し、36人のコミュニティ・リーダーたちにTFTのトレーニングをしてもらった。彼は、それ以前にSuzanne Connollyにkigaliのカトリック・リリーフ・サービスでトレーニングを受けたRaphael KatangaからTFTを学んだのだ。JMV司祭は、心理学、ソーシャルワーク、夫婦家族セラピスト、教育、警察、軍、ビジネス、官公庁、神父や学生など広い分野からTFTのトレーニングにコミュニティ・リーダーたちを選んだ。

 Suzanne Connolly、Caroline SakaiとATFT(TFT協会)基金トラウマ・リリーフの派遣メンバーは、4名の通訳(Christian Muhawenimana, Joseph Ishimwe, Prosper Ishimwe, Jean Baptiste Karegeya)を含む36人のセラピストにTFTアルゴリズムのトレーニングを行い、2週間のトレーニング中に彼らは順々に200人の集団虐殺の生存者にテストと治療を行ってもらった。また、チームはPTSDアセスメントの援助もした。キニヤルワンダKunyarwandaでは、1人を除いて全員が標準の翻訳されたアセスメントが読めるレベルになかったからだ。

 ATFT基金チームは、さらに研究に参加したいと言うルワンダ人75人以上を治療したが、チームのわずかな資金で賄える以上の数となってしまった。研究に参加できないと知ったルワンダ人はとても落胆し、チームは研究には含めないが個別に対応するべきだとした。参加者は熱心に朝6時ごろ集団で訪れ、教会の広場で辛抱強く1日中、治療を待っていた。

 このグループは特別な必要性のある子どもたちを抱えていた。手に負えない激怒とかんしゃくを抱えていて、小学校の教室にいられない子。協調と集中が著しく困難な幼児で、以前の医学的なアセスメントでは、治療を受け入れられないと出た。また、大人でも集団虐殺の悲劇を語ることさえも全くできず、記念行事にも出られない人たちがいた。1人はアセスメントの途中で強く泣き始め、他の人は激しく動き始め、目が回り、叫び、彼女にはずっと聞こえている声にしゃがれた声で答え、彼女の胃や胸には刺されるような痛みがあり、体の強い感覚があるため、足を踏みつけたり、腕を振ったり、後屈したり、歯ぎしりしたり、唾を吐いたりし、彼女と家族そして13人の子供たちが耐えた集団虐殺の恐怖体験を思い出すと解離状態になったり戻ったりした。

 絶望的で憂鬱、そして虚ろでさえある表情が、集団虐殺体験の恐怖から痛ましい苦しみや混乱したイメージから15年経って解放され、新しいエネルギー、希望や自信に輝くようになったように、結果がしばしばすぐに変化したことが明らかだった。多くの人は、残酷に家族や親類の多くを亡くした。多くの人は、殴られた末に逃亡し、死の恐怖に曝され、残虐行為の支配を受けた。ある人は死体の山から掘り出されないといけなかった。またある人は、彼女の配偶者のおとし便所の中で、投石で殺されるのではないかとおびえていた。多くの人は、赤ちゃんが残酷に強打されるのを、また自分の子どもたちや愛する人が殺されるのを見た。痛ましいフラッシュバックが過去に遠ざかっていくと、激怒や侮辱、復讐の感情は、平和や和解、そして国家としての再統合へシフトしたのだ。歯を見せて大きく笑い、「神を讃える」よう励まし、喜びと解放の涙が、しかめっ面や苦痛の号泣、絶え間ない悲しみの涙から変わったのだ。

 彼らの慣習にならって、ルワンダ人はチームに感謝し、ATFT基金チームも彼らの長いアセスメントへの参加に感謝した。彼らは、忍耐強く自分たちの変化を待ったのだ。Jean Marie Vianney神父は、教区民を治療できるよう組織するすばらしい仕事をし、また彼らもほとんど早くから熱心に待っており、話をよく聞いてくれて協力的であった。Byumba DioceseのServillien Nzakamwita司教は、Nyinawimana Parish のIzere Centerにおけるトラウマ・リリーフ・プロジェクトの正式な始動を讃え、トレーニングや治療後、感謝の気持ちでチームを自宅でのディナーに招待してくれた。

 まだ、大学のグループが、テスト前、テスト後、治療なしのコントロール・グループ、治療後のコントロール・グループを点数化し解析しているが、SUDの変化は感動的である(治療前のSUD中項は8.5、治療後のSUDの中項は0.5。どちらも経験豊かなATFTチームが研究対象でない教区民を行い、トレーニングを受けたルワンダ人のセラピストが研究対象の参加者を行ったものだ)。さらに著しいのは、目に見える変化と即時の反応、喜びや安心、解放の表情だ。集団虐殺の生存者にとって、即時の結果を見て意気が上がった新しいセラピストたち、そしてあふれんばかりの三重のハグやすべてを意味するきらきらした溢れんばかりの元気にわくわくしたATFT基金チームにとって、変化の真の体験であった。ルワンダ人が「雲が上がっていく Clouds lifting」と表現するのは、激怒が消えて、過去の恐怖に抜け出られなくなったところから、明るい統一化された未来に向かうよう焦点がシフトし、一方で過去の15年間で彼らが覚えていること以上に「より幸せでより心地よい」気持ちを感じていた。

 その中で、集団虐殺で家族や親類、友人のほとんどを亡くして苦しんでいた若者は、復讐に行きたかったが、彼のトラウマを受けた精神的な傷はヒーリングの驚くべき感覚に変わり、深い内部の平穏さ、ポジティブな方法で自分の人生を歩いていく準備へと変わった。

 Izere Centerは、すぐにカウンセリングセンターに変わり、継続的にTFTをNyinawimanaのParishコミュニティへ提供するセラピストが週に2度配置された。定期的にミーティングを行う所長、秘書、そして委員会がある。彼らは、国にTFTを広めようとルワンダATFT支部を設立中だ。心理学者の1人が、数多い種類のセラピーを使ったが、トラウマ、怒り、激怒、不安、悲しみなどを援助する上で、TFTの即時性と効果には喜びと仰天を感じたと述べた。

 私たちは、ルワンダの兄弟や姉妹をTFTファミリーに迎える、初めてのATFTコミュニティになれてうれしい。TFTの力と効果をシェアできる機会をいただいて、彼らに感謝するし、1994年の集団虐殺とすべての余波からの傷や傷痕を癒す援助がうまくできることを願う。

 この使命に貢献してくれたすべての方々、不十分な資金に貢献してくれた方々、そして我々のルワンダ人の兄弟、姉妹と彼らのすばらしい貢献に多大な感謝をしたい。

敬具

キャロライン・サカイ博士、TFT-Dx, TFT-VT
TFT協会 副会長

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