2010年3月3日水曜日

マラリア治療への援助



 アフリカへの人道的支援の一つとして、タンザニアでのマラリア治療にTFTが応用されています。
 マラリアによるストレスや本人がもともと抱えるトラウマに対してTFTを活用できますが、マラリアそのものに対しても活用して、HRV(心拍変動)などで測定したところ改善が見られています。マラリアの血液検査でも改善が見られました。
 特に薬の足りない地域で、全員に治療が行き渡りません。そういう中で、TFTは一度覚えていただければ、自分でもできるし、家族にもしてあががれるという点で大変経済的で効率的なセラピーテクニックと言えます。

 マラリアは、世界中で年間3億人以上が感染し、その犠牲者は200万人以上に達します。
 マラリアは、一定の潜伏期間後、悪寒、震えと共に熱発作が1~2時間続きます。その後、体温は更に上昇し、顔面紅潮、呼吸切迫、口渇、頻脈、嘔吐、頭痛、筋肉痛などが4~5時間続き、その後、解熱します。熱帯熱マラリアでは高熱が持続し、意識障害、腎不全などを起こしやすいのです。日本では、感染者数が少ないために正確にマラリアと診断することが困難で、風邪などと誤診されて、治療が遅れ、死亡するケースも報告されております。

 2004年、Science News の記事で、マラリアやデング熱などの蚊媒介性疾患は、体の電気的な現象だと生物学者のRacquelが発表しました。その電気的な現象というところがポイントとなり、TFTが有効ではないかとこのアフリカ・プロジェクトが始まりました。
 その効果を測るために4つの測定法を用いてTFTの改善度を確認しました。
ICT社のマラリア血液テストキットを使って、ポジティブと出た患者に対して、
1.マラリアの症状(0-3) : 0が全くなし、1=少し、2=中くらい、3=ひどい
2.熱 (熱はマラリアの典型的な症状です)
3.SUD (1-10)
4.HRV(心拍変動)
 
 HRVは突然死の指標となっており、その人の健康度も客観的に示します。
 
 初日は20人ほどがテストに訪れ、その中で1人だけが陽性でした。それでも、予想以上に人が集まったと思っていたのですが、2日目は200人近い人々が列を作り順番を待ちました。
 学校でもTFTを紹介したそうで、26人の学童のSUDはすべて1に下がり、先生に教えてこれから使ってもらうようにしました。一人のマラリアにかかっている児童は、かなり深刻な症状を呈していました。  
 マラリアだけでなく、ハンセン病やら目の不自由な人、エレファンティティスなどの人々も訪れ、診断をしました。どうやら、外国の医者が病気を治すために訪れていると思われていたようです。
 マサイ族の子供にも自分でTFTをする方法を教えました。

 最後の日には、200人もの見るからに病気の人々が列をなし、そのうちの60人に血液検査をしてみると45%が陽性でした。今回のセラピストが4人だけということと、テストキットが底をつき、対応に限界があったのですが、現地のサポーターにTFTを覚えていただければ、リピートが可能なので、診断のトレーニングを行い、なるべく多くの人に対処できるようにしました。
 TFTのいいところは、患者本人にも教えられまるだけでなく、現地のサポーターにも教えられることです。
 即効性がある上に、手順がシンプルであるということに加えて、災害やこういった大規模の集団にも対応することができる稀なセラピー・テクニックですね。また、集団に有用ですし、特に子供に対しても、その非言語的性質から応用しやすいテクニックです。
 

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